2011年9月14日水曜日

映画日記 230914

ブログ用
★ 映画の話

どうしたハリウッド。
我々年代の二十歳前後の頃の娯楽の花形は映画であった。[ハリウッド]は映画の都。このことばの響きは何と甘く、豪華であったことか。キラ星のごとく輝くスター達。スクリーンの中で笑い、泣き、叫ぶ彼らは自分の人生そのものだった。それが今、少なくとも私の心の中では堕落してしまった。製作者の自分よがりの表現、やたらに目が回るだけのコンピュターグラフィック駆使の映画は、ただCGの技術を競っているとしか見えない。映画に人生がない。人の心がない。プロット作り才能の欠如を、ビジュアルの激しさで誤魔化そうとするかのようだ。

「猿の惑星」には大きなショックを受けた。猿の面作りの巧拙に感動したのではない。製作者の心の底に流れる強烈な人類の馬鹿さへの警告、その強烈な皮肉の表現などに感動したのだ。
今アメリか映画には心がない。人の心をどこかに置き忘れ技術で誤魔化そうとしている。
映画は物理学ではない。文学なのだ。

ところで映画ファンとして悲しいことばかりではなさそうだ。つい先日閉幕した第68回「ベネチア国際映画会」出品作品は近年になく充実していたと聞く。

「フアウスト」はロシア映画なのだろうか。悪魔に魂を売り渡した博士が主人公という設定らしい。
「新人賞」である「マルチェロマストロヤンニ賞」を受けた「ヒミズ」には日本人の染谷将太と二階堂ふみが出演しているという。

監督賞である銀獅子賞受賞作品は「人山人海」。チャン・イーモウ監督の「紅夢」を見たときの感動が期待できそうな蔡尚君監督の作品だ。

「大脱走」や「タワーリングインフェルノ」の主演男優かと思った黒人監督の「スティーブ・マックイーン」の作品「シェイム」。
「シンプル・ライフ」(アン・ホイ監督)。

「ゴースト・ライター」に続いて、その作品に会えるロマンポランスキー監督の「カーネージ」。
などなど、この秋以降、映画ファンとしては楽しみが増えると期待できそうだ。