★ 映画日記 24・1・7
「ヒミズ」
昨年9月14日「どうしたハリウッド」と題してこの欄に最近の映画に対する不満を書いたが
その時の本欄で期待したい映画として書いた映画「ヒミズ」がもう直ぐ見ることが出来るようだ。新人賞である「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を得たこの映画は、本年1月7日付朝日新聞夕刊にも記事が掲載されているが、なんと古谷実さんのマンガが原作という。監督の園子温さんの映画を私はまだ見たことがないので、この「ヒミズ」に対する先入観もイメージも全くない。白紙もいいところ。
唯、最近の私はふと気がつくと、どんな映画も見る前から否定的な概念を前提として見ていることに気付く。昔、映画に熱中していた時のように、期待に胸ときめかせて見るのではなく、見る前から「どうせ大した映画ではないだろう」。「スクリーンを真っ白にしておくわけには行かないので、少々の駄作でも否、もっと言えばはっきり駄作とわかっていてもやってしまえという感じで上映しているのだろう」などと考え、のっけから腰が引けている。
これまた昔、淀川長治さんが「どんな映画もいいところがある。そのいいところだけ引っ張り出して語る」「私は嫌いな人に会ったことがない」と言われたが、同じ映画を見るならこういう態度で見なければ損だし意味がないと反省している。
若い時、「第3の男」を見たときのショック。「恐怖の報酬」を見たときの衝撃。「ミクロの決死圏」を見たときの驚き。「猿の惑星」を見終わったあとはしばらく席を立てなかった。
最近こんな感動を覚えさせてくれる映画にお目にかかれていないので、冒頭に申し上げたようにのっけから身を斜に構えて身構える習性が身についてしまったようだ。
反省している。
「ヒミズ」は昔のように期待感に胸膨らませて見るつもりである。
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